交通事故で一番多い怪我の部位は?

 交通事故は最も身近な事故の一つでしょう。車社会となっている現代、自分が運転していても、歩いていても、自転車やバイクなどの二輪に乗っていても、常に危険と隣り合わせであることを自覚しておかなくてはなりません。不運にも事故にあった場合、どの部分の怪我が一多いかデーターをみてみると1位は「頭・顔部」が約半数を占め、次いで胸部、腹部と続きます。下肢(足)の割合は約3.5%と少ないのですが、後遺症の多い部位を見ると1位は頸部、これは加速のついた重さのある頭部を支えることが原因です、次いで下肢、頭・顔面と続きます。怪我の割合の少ない下肢ですが、後遺症の割合が多いのは衝突の衝撃で車に挟まれるためだと推測されます。

 病院での治療

 では、どのような事故が多いのでしょう。1位は追突事故で人身事故の約35%を占めます。次いで出会い頭の事故、右左折時の衝突と続きます。原因別にみるとわき見運転、ぼーっとしていた等が圧倒的に多いようです。要するに前方不注意です。運転しながら携帯をいじったり、ダッシュボードのテレビを見たり、考え事をしながら運転していたり、誰もが心当たりのあるようなことが原因で大きな事故を引き起こすことになるのです。

 また、対車、対二輪車、対歩行者などによっても怪我しやすい部位は変わってくるでしょう。車に乗っている場合、激しい衝突事故でなければ下半身は車のボディに守られているものですが、無防備な二輪車の運転ではダメージを受ける可能性が強くなります。下肢の損傷が全体の40%を占めているという統計も出ています。”